先週、イギリス・ロンドンでは、高層マンションの大きな火災が発生しました。
たくさんの死傷者を出しました、ロンドンの高層マンション火災は17日の朝
には鎮火しました。
犠牲者はわかっているところでは、76名となり他に多くの負傷者がででいます。
なぜ、ここまでの大きな火災になってしまったのか。
狭い日本でも多くの高層マンションが建設されていますが、
このような火災が発生する危険性はあるのか、、。
心配なところです。
日本のマンションの多くはバルコニーが非常時の避難経路となり、
玄関とバルコニーの2カ所から避難できるように建設されています。
バルコニーの隣部屋との間の壁を蹴破り逃げたり、バルコニーに設置されている
避難はしごを使い、上下階に逃げることもできます(以前避難器具で紹介しましたネ)。
ロンドンでもこのように建設されていれば、このような犠牲者がでなかったのではない
でしょうか?
火災現場の映像を見ると、バルコニーがなく、窓から助けを求められている方が
多く見受けられました。
また、11階を超える階にはスプリンクラー設備が設置されているケース
又は、スプリンクラー設備が設置されていなければ、それにかわる設備が
必ず設置されています(なぜ11階以上なのか、はしご車が届く高さです)。
そして、消防法により年2回の消防設備法定点検が義務となっておりますので、
点検を実施していれば、万が一火災が発生した場合でも初期消火ができ、
大規模火災につながることは考えにくいと思われます。
しかし、今一度ご自宅の避難経路などを確認しておいてください。
隣部屋との壁(蹴破れるもの)の周りに物をおいていませんか?
避難ハッチの上に物を置いたり、避難はしごに何かかけたりしていませんか?
万が一の時、すぐに避難できるよう、避難経路はしっかり把握しておきましょう。